本堂西側の法楽殿には本尊として「薬師如来座像」をお祀りしています。脇仏は聖観音(那須三十三所観音霊場17番)、不動明王(八千枚供本尊)、おおたわら七福神福禄寿尊です。本尊薬師如来は関東九一薬師霊場第63番札所にもなっており、寺伝によれば、貞享2年(1685年)、当地方に疫病が流行しその惨状目に余るもの有りという。時の住持「傳應房宥遷」京にありて九箇年勉学中であったが、その悲報を伝え聞き、座視すること忍びず、以前から薬師尊像はあったが破損がひどかったので、急ぎ勧募をして大仏師香圓に新薬師尊像を依頼した。その尊像を護持して急ぎ帰国し、本寺の師僧を導師として三七日間祈願を凝らした所、霊験むなしからず疫病終熄したと伝えられている。爾来利益あらたかな守護尊像として信仰されている。特に眼病に霊験があるとして月参り(10日遅れの18日)が絶えない。毎月18日(用が重なるときは前後)の午前10時からお勤めをしている。お参りは自由。法話とその後のお茶の接待に話が弾む。

薬師如来大護摩供